11/16、17日に、現宗家の陳暁怡老師企画による、国際99太極拳文化論壇・交流会が、福岡県糸島市において開催され、2016年の国際交流会以来、8年ぶりに糸島へ行ってまいりました。
今回も海外ゲストとして、楊式太極拳開祖楊露禅の玄孫(やしゃご)である楊志芳老師、法曹界でご活躍の後、武術家として活動されている二水先生、陳氏太極拳第11代傳人であり、上海市武術協会副主席の丁文軍先生が新たにお越しになり、2016年にも来日された、意拳第4代伝人謝永廣老師、永年楊家太極拳第6代伝人の関雪川老師のお二人も、ご参加されました。
また、日本からも、99式太極拳の会代表師範・給合武道研究会 玄武館 会長の岡部武央老師ならびに快風院深井信悟老師、さらに京都武術太極拳連盟の城宝三郎先生、そして我らが極峰拳社の遠山知秀老師と、錚々たるメンバーが、今回も参加されました。

16日の午前中は、全員で99式太極拳を演武した後、ゲストの方々の表演会が行われ、不詳、私めも「このメンバーの中で自分もやるんかい?!」とビビリながらも、何とか第1段套路および連散手を遠山先生と演武させていただきました。
ゲストの方々の演武は、本当に素晴らしく、眼福の一言に尽きました。





午後は、老師方の論壇を拝聴し、さらには自然道場の皆様により、太極拳及び槍術を表演していただき、締めくくりに、生命動能協會の鍾錦芳老師によるの沿革と理念、99式太極拳を始めとする陳泮嶺武術の学童への普及現状と輝かしい競技実績や今後の展望について語っていただきました。夕方からは懇親会が催され、皆様との交流を深めさせていただきました。

明けて17日、早朝より雷山千如寺へ観光に赴き、樹齢を重ねた大木、趣きのある建築などを拝見し、自然の中で站套したり、記念撮影したりと楽しい時間を過ごした後に、本日の会場へ移動。

会場では、遠山先生の八卦掌走圏の講習から始まり、次いで謝永廣老師による站樁講習。8年前に私がモデルに選ばれて地獄を見たやつです(笑)
が、今回は欧米勢が居なかったので、謝老師の解説を日本語と中国語の翻訳だけですんだのと、今回の講習は最短時間で構造的な強度を得られる方向にシフトされていたようで、8年前よりはかなり短い時間でした。それでもやっているうちに、以前と同じように滝のような汗が流れ出てきて、体内の循環が活性化しているのを感じました。

謝老師のきつい站樁の次は、関雪川老師による武當丹道功講習で、初歩的な功法を学びました。これがまたきつい練功でしたが、関老師に姿勢を矯正されると、部分的なきつさは感じなくなり、正しい姿勢の大切さを実感しました。

上海武術協會副会長の丁文軍老師からは、陳式太極拳基本功順纏と逆纏及び陰陽転換の内外圏単手双手の運用を学びました。
最後は岡部武央老師による練功講習。初日限りでお帰りになられた深井信悟老師が開発された達磨四股などの練功と、山西宗氏形意拳由来の龍腰熊膀関連の功法などをご指導いただき、午前中を終了。
食事の後、浜松の森本準教練と2人で、連散手、八卦掌、形意拳の自主練に昼休みいっぱい勤しみ、始まった時点でそこそこバテてましたが、午後の部に突入。
飛行機の時間の関係で、15時には会場を出ないといけなかったのですが、陳暁怡老師が気を使ってくださり、中国の老師方の推手講習を前倒ししていただき、謝老師の意拳推手の相手役を務めさせていただきました。意拳推手の基礎基本をしっかりと学ばせていたたき、さらに軽く技を掛けていただいたりして光栄至極。こんなすばらしい機会、普通無いです!最後に巨大なお土産をいただき、名残惜しくも会場を後にしました。


8年ぶりの大きなイベントに参加でき、高名な老師方と交流させていただき、開催してくださった陳暁怡老師、お誘いくださった遠山先生に、深く感謝いたします。
金沢に戻ってきた翌日から、二ヶ月間まったく治る素振りがなく、気になっていた唾液腺の詰まりによる粘液嚢胞が、みるみる小さくなっていき、翌週にはほぼなくなってしまい、中国武術の錬功の奥深さを改めて実感しました。
二ヶ月治らなかったというのは普段の錬功がぬるいのではないかという反省も踏まえて(笑)、今後も精進していきたいと思います。
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