コラボ企画！ システマ&掛け試し稽古会+刀禅セミナー

　先週末11/30、12/1と、金沢市内においてシステマ+掛け試し稽古会、刀禅セミナーが初開催されました。

　掛け試し稽古会とは、元極真空手世界チャンピオンで、練空武館館長の高久昌義先生のお声かけの元、空手や拳法等、各種武術本来の技（型で学んだ有効な技）を自由な動きのなかで如何にして使えるようになるかを研究し合う場であり、その上で、打撃は「もし刃物だったら？」という警戒心のもと安易に触れさせない意識と、 攻撃側は自身の安全を最大限確保しながらも相手より一枚上手の状態を探り、受けが間に合わないタイミングで顔面は寸止め、中段、下段は、ライトコンタクトに留めて行われる稽古会です。

　二日とも午前中は、トロントでシステマを学ばれ、システマ金沢を主宰されている蔵岡先生のご指導で、システマの理念と動きを学び、掛け試し稽古に取り入れていく稽古を実施。空手、合気道、太極拳、八卦掌、キックボクシング、和道など様々なバックボーンをお持ちの方々に参加していただけました。システマの理念や動作は私が修行している太極拳をはじめとする内功武術に通じるものが多く、自由攻防の中で、いかに緊張せず滞らない動きを行うかを学ばせていただきました。

　また、午後からは小用先生が創始された刀禅の直伝セミナーを開催。1日目は舞扇や壁を用いて刀禅の基礎、基盤となる、姿勢を整え内圧を高めるボディワークを、2日目はさらに基準性を保ちつつ動く動行をご教授いただき、刀禅のメンバーの方々に丁寧にご指導いただきました。

刀禅による内圧の感覚は、私どもが学んでいる形意拳との共通点も多く、とくに動行において圧が途切れてしまうなど、己の未熟さを再確認できました。

雙鯉會、極峰拳社北陸研修会のメンバーも多数参加し、 普段とは違った稽古内容に苦心しつつも楽しく練習されていました。

　このような贅沢な機会を与えてくださった、小用先生、高久先生、蔵岡先生、そして我らが師匠である遠山先生に厚く御礼申し上げます。

今後も北陸における武術の縁を拡げていけたら幸いです。