ITエンジニアの体は常に緊張状態

先日、会社の若い人(といっても30代)に姿勢悪いよーと指摘してあげました。「どうすればいいですか?」と聞かれたので、とりあえずまっすぐに立つ姿勢 に矯正してあげて感覚を体験してもらおうとした際の感触です。

( ,,`・ω・´)ンンン?
硬っ!

第一印象がそれです(笑)

本来軽く動くはずの股関節、膝関節がガッチガチに固まって、矯正しずらいこと この上なく、別に畏(かしこ)まった場でもないのに、日常的にめちゃめちゃ緊張しているのです。

実は彼に限らず、IT業界の人の姿勢を矯正してあげようとすると同じように硬いというか無意識に身体を固めてコチコチになってしまっている方が多い印象があります。

逆に太極拳と姿勢で書いた記事のモデルはうちの生徒さんですが、通常の姿勢こそほかの人よりも悪くて、矯正する際にはするする関節が動いて、正しい位置にもっていくのは比較的簡単です。彼はわりと肉体労働です。

また、緊張で身体が固まってしまっている人は、思考も柔軟性に欠ける傾向があります。
自分の体験的にも、身体の緊張状態は脳の働きにも影響を与えるんじゃないかと感じています。

一日中プログラミングなどで机(パソコン)に向かって、頭を使い続けていることも原因の一つかと思います。気づかない人多いけど、脳が疲れてさらに姿勢も固まるんですよね。

自分でもここ数年、脳がオーバーヒートしている感覚がわかってきて、実際そんなときって、書くロジックなんかも思い浮かばずパフォーマンスが超悪くなりますし、イライラして塩対応 が多くなります。身体も緊張してるなと後で気づいたりします。

もちろんこうしたことは通常時ではなく、仕事がテンパってるときになりやすいのですが、逆に日常的に身体を緊張させている人は、普段の思考の効率も悪いんじゃないかと思うわけです。頭使いすぎが先か身体の使い方が悪くなるのかが先かは、鶏が先か卵が先かになっちゃいますが。

関連性はないかもしれませんが、パーキンソン病という筋肉が硬くなる病気では思考が
狭まることが研究で報告されています。
(Neurorehabil Neural Repair1545968316650426, first published on May 23, 2016)

やはり身体と心はつながっているものですね。

私は自分である程度はほぐせますが、運動とは無縁の人が多いIT業界の人は、なにかしらの緊張をほぐす方法を見つけた方がいいと思います。
太極拳おすすめですよ!

ちなみにこの業界にメンタル病む人が多いのも、同じことが原因の一つじゃないかと考えています。
以前うちにいた鬱を患っていた若者も緊張していて姿勢矯正しづらかったです。