女性の運動と骨粗鬆症

順天堂大学で、都内在住高齢者1,596名を対象とした調査により、中学・高校生期と高齢期の両方の時期に運動習慣がある女性では骨密度が高く、骨粗鬆症のリスクが低いことを明らかにしたとのこと。(男性には因果関係はないとのこと)
我が国では、女性の要介護となる原因の多くは転倒・骨折であり、その背景にある骨粗鬆症を予防することは重要な課題だそうです。

中学・高校生期と高齢期の両方の運動習慣が女性の骨粗鬆症リスクを低減

また論文内には以下のような記述もありました。

現在、中学・高校生期に運動を全く行わない人と、活発に行う人の「2極化」が顕著に進んでおり、その原因として現在の運動部活動などが女性の運動のニーズに必ずしも合っていないことが指摘されています。そのため、競技スポーツでない「ゆるい」スポーツの普及の推進が期待されます。

リンク本文より抜粋、引用

学校の部活などは特に競技志向が強く、それに馴染めない人は結構いらっしゃると思います。そんな方々も中高生時代に楽しめる運動があればよいですよね。勝ち負けにこだわったりしすぎると、逆にストレスが増大したり、無理な練習を重ねて怪我をするなど、健康を損なうとかもありそうです。

教師の部活顧問問題など学校部活動の弊害も知られるようになってきた昨今、中高生の運動も部活などではなく、総合型地域スポーツクラブなどで代替していくなどの施策が進められていくといいですね。元々、総合型地域スポーツクラブはそういった役割も期待されているのですが、なかなかうまくいってないのが現状のようです。

中高の「部活至上主義」がいまだ根強い深刻な実情

私個人も、学校部活というものには馴染めず、10代後半から30代前半までまったく運動しない時期があり、そのために健康を損なったこともありました。スポーツ=競技という図式から徐々に脱却していければ、運動人口も増えてくる面もあるのではないでしょうか。

ヨガが女性に人気なのは、この辺にも理由がありそうな気もしますね。

中高生のとき運動してなかったし、もう遅い!と思われた方。ご安心ください。研究結果では、中高生期なし、高齢期ありのほうが中高生あり、高齢期なしよりも骨密度高いのです。今からでも遅くはありません。競技ではなく「ゆるい」スポーツとして太極拳を選択肢にあげてみてはいかがでしょうか。

一部団体さんには、表演競技などに出場するよう生徒さんに圧力を加えてくるところもありますが、弊會では競技などは実施していないので、ゆるく楽しむもよし、個人の上達のため頑張るもよしです。どのような希望にも対応し、効果がでるような指導を心がけています。

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