練功で健康に

日常の不調に効果的な、太極拳の練功を紹介していくシリーズです。

太極拳的には他にも細かい要訣がありますが、未経験者にも分かりやすいように、要点を絞っています。

デスクワークの方は、腰痛に悩まされる事が多いかと思います。

さらに昨今の在宅ワークだと、出勤した場合よりも運動量は減少してしまいます。個人的意見としては在宅ワークはパラダイスですが(笑)、動く時間が減る分座っている時間は増加してしまい、腰痛には優しくないです。

そこで、腰回りのストレッチになる練功を紹介します。

簡単に言えば前屈です。但し、いくつかの要点を守ってください。

前屈というと、下図のような姿勢をとる人がいます。

体が固いから手が床まで届かないと言ったりするのですが、この場合、足と胴体の角度が90度程度までしか曲がっていなくて、そこからは、だいたい鳩尾(みぞおち)の背中側を曲げて手を下げようとしています。

これだと、臀筋や腰方形筋など、腰痛の原因となる筋肉の強ばりにはあまり作用しないのです。

そこで、以下の内容に注意して腰(実際は体の背面全体) をストレッチします。

  • 仙骨の上部(下図参照)から体を倒していく。背骨の付け根から倒していくイメージです。
  • 無理に伸ばそうとせず、上半身の重さで伸びるようにする。手が床に付かなくても全然大丈夫です。
  • 膝を曲げない。
  • 踵(かかと)を床から離さない。
  • 腰を反らない(この姿勢で反る人あんまりいないと思いますが念のため)

こうすると、体の背面が骨盤上部からUの字に曲がり、腰回りの筋肉がストレッチされるので、10秒くらいキープしてから体を起こしてください。

デスクワークで疲れた時に、背伸びをする事はよくあると思いますが、背伸びした後に少し椅子から離れて、このようなストレッチをすることで、より体が楽になります。

是非お試しください。

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