健康ポイント事業

 住民の健康づくりの活動にインセンティブを与える「健康ポイント制度」を導入する自治体が増えているそうです。医療費の増大という地域の抱える課題を解決することが狙いだとか。

 歩いた歩数に応じてポイントがついて、そのポイントでクーポンをもらえたりするみたいですね。金沢市でも「わたしの健康ポイント事業」というのをや っているようです。しかしこれ、紙の手帳のようですね。自己申告っぽいだけど大丈夫なのだろうか、、、。せめてスマホアプリくらい用意してほしいものですが。

 運動とかは、ちょっとしたきっかけで初めてみたものの、継続することがなかなかできない人が多いです。健康を失ってからでは遅いのに、失うまでは大丈夫だろうと自分をごまかしてついついだらけてしまう。さらには失っても特にやろうとしない。知り合いに「病院でもらった薬飲んでるから俺は健康だ」とか言ってた人もいました。それってすでに健康じゃないよね(;’∀’)。だからクーポンもらえるポイントのために、普段運動習慣のなかった人が、最初はやるかもしれないけどそこまで運動を継続するかな~というのが正直な感想です。

 一方で、マラソンとかは、ハマる人はすごくハマってて、大体のマラソン大会は抽選制らしいですが、それを知ったときは、抽選しなきゃいけないほど申し込みがあるということに驚きました。ただ走るとか大嫌いな私には、抽選申し込んでお金まで払って走るなんて考えられないことです。まあ逆にマラソン好きの人から見たら「太極拳?なにが面白いの?」になるんでしょうけど(笑)

 結局、やってみたらすごくハマった!という状態にもっていかないとなかなか継続しないと思います。一時期ハマってもやめちゃうということももちろんありますが、そうしたらまた別のハマるものを探せばいいのですが、いかんせん運動習慣のない人は、そもそも探すこともやれないのです。ですので、健康ポイントというエサで釣って体を動かしてもらおうというのは、最初は試してみる人もいるでしょうけど、すぐにやめてしまい、効果は限定的じゃないかと思います。継続することは本当に難しいのです。

 民間企業などでは、健康診断を義務化されていますが、それとは別に「ロコモティブシンドローム診断」とかも義務にしてもいいかもしれません。健康診断でやってるメタボ診断よりも効果あるんじゃないかなあ。ある程度の強制力を持たせて習慣づけして、そこにポイント制度なんかを加えた方が効果が上がる気がします。あと健康組合で、医療費が多い企業にはペナルティを与えるとか、事業主に従業員の健康を考えさせる仕組みもあった方がいいと思います。健康経営優良法人認定制度なんてのもありますが、たいていの場合、企業側は健康に配慮していますけど実際やるのは従業員まかせになっているんじゃないでしょうか。

 ちなみに金沢市の健康ポイント事業って、対象健康教室に参加するとポイントつくんですね。うちの太極拳教室も対象にしてくれないだろうか(笑)

 運動を始める、継続するインセンティブは難しいですね。私も太極拳の魅力を知ってもらい、続けていただくように知恵を絞っていきます。

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